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レイトン教授シリーズ支援の第一人者(自称)をやっているインターネットお絵描きマンです

同人活動って儲かる?儲からない?

牧です!

クリエイティブな活動から第一線を退いているわけですけど、積み上がりに積み上がったこの知識を、後続育成に生かせないのか??

と思ってアウトプットしてみることにしました。

 

同人に関する相談でしたら、何でも承っておりますので、ブログコメントでもツイッターDMでもLINEでも、どこへでもどうぞ!

牧のツイッターアカウント

 

初回はですね、みんな気になってるお金の話をぶっちゃけてみようかと思いました。

 

金銭のやりとりが発生する以上、どうしても疑問に感じる部分じゃないでしょうか。

また、二次創作で利益を得るという点で、何度も議題に上っているテーマです。

 

同人活動って儲かるの?

まず結論から言うと、

同人活動で利益を得るのは物凄く大変

です。

 

一般的に、弱小サークルの100部の壁と言われているものが存在します。

無名サークルが100部をコンスタントに捌

き続けるのは、至難の業という話です。

 

それでもどうにかこうにか、毎回100部の売上を達成できるようになったと仮定して、同人活動にかかる経費を計算してみましょう。

 

仮に40ページB5サイズ表紙カラー本文墨刷りの漫画本100部を、相場の500円で頒布するとなると、売上は50,000円になります。

 

印刷費用は出来によってまちまちですが、牧がいつもお世話になっているオレンジ工房さんでは、26,948円(税込)で発注することが可能です。

 

更に、頒布の為のスペース代金として、6,500円がかかります。(※HARU COMIC CITY 23の1スペース分代金)

 

他、会場からの搬出費用として、同じ関東への発送だとしても1,361円かかります。

 

ここまでで諸経費として34,809円かかっているので、15,191円を往復交通費として充当できます。

 

調べてみたら東北新幹線では那須塩原駅までなら往復12,060円、東海道新幹線では静岡駅までが往復13,120円で行けそうなので、2,000〜3,000円を、ポスターなどの販促費用や昼食代、差し入れなどの雑費に充当できそうです。

那須以北、静岡以西であれば、ピーチ航空や夜行バスという選択を取れば交通費を削減できますが、ピーチ航空も夜行バスもない地域からの遠征は全てアウトになります。

 

活動にかかった時間も計算すると

ここでよく置いてけぼりにされるのが、人件費です。

当日の拘束時間が準備時間込みで10時から15時の5時間、1時間を休憩時間とすると、4時間の実働です。(移動時間は含まない)

仮に時給1,000円とすると4,000円分の労働時間になります。コスプレイヤーなどに売り子を依頼すると、謝礼として実働以上の金額が必要になります。

 

更に忘れられがちなのが、原稿料です。

新人の原稿料が1枚5,000円となっていますので、本文32P×5,000円+奥付等の事務ページ作成料4P×2,500円+フルカラー表紙10,000円とした時、180,000円の原稿料となります。

 

漫画一枚を5時間内で仕上げられない場合は、時給1,000円のバイトでもやってた方が、よっぽど稼げる計算になってしまいます。

 

ここまでを合算すると、およそ234,000円となり、これを上回る為には、500円の本を500部捌けば良い計算になります。

なお、ここでも更に原稿作成にかかった電気代やパソコン代、アプリケーション代金は計上されていません。

画力向上の為の勉強代や練習時間、オンラインによる宣伝の為に割いた時間等も計上したら、えらいことになってしまいます。

 

更に20万円を超える売上が発生する見込みの場合、経費を証明できるものがないと、所得税の追加徴税の対象となります。

経費を差し引いた額が年で20万円(専業なら36万円)を超える場合、納税しなければ脱税となりますし、2014年からは何かしらの利益を得ている全ての人が、「帳簿をつけること」が義務化されています。

経理処理にも相当な手間がかかりますね。

 

活動にかける時間や手間を考えると、利益を上げようとするのは、相当難しいのではないでしょうか?

 

儲かるのは無理?

逆に考えると、コンスタントに1,000部を捌けるサークルであれば、一回のイベントでおおよそ40万円の報酬が発生するわけで、年に3回も出れば120万円の黒字になりますし、1,000部規模のサークルだと、その倍の数が通販で動くと言われてますので、年に240万円の副収入と考えることができます。

 

一冊の本を作成するのにおよそ180時間を費やし、更に販促活動に時間を費やした上でのこの利益を、多いと思うか少ないと思うかは、人によると思います。

 

ちなみに1回のイベントで1,000部を捌く世界がどんなものかと言うと、4時間のイベントで1時間に250部を捌き続ける計算であり、1分におよそ4冊を頒布し続ける計算です。

 

そのようなサークルは、全体の1割程度との予測で、同人誌で儲かるという世界の厳しさを痛感します。

 

 同人活動を事業として捉える

そのような選ばれた1割になる為には、高い技術力とブランディング力、また、厳しいスケジュール管理が必須となります。

その為、マネージャー業として作家を雇用した方が、安定した収入に繋がるかもしれません。

ただ、作家のポテンシャルを保つには、複雑なサポートが必要となり、「バックレ」というリスクも高く、投資には不向きな物件でありますし、二次創作でしたら版権元の利益侵害で訴えられる可能性も高まります。

 

そこまでやるなら、出版業界の労働力となった方が、安定性が確保できますよね。

 

いずれにしても、事業を起こすとなった時は、「創作業界を牽引してやる」くらいの高い経営理念がなければ、持続は困難だと思いますし、損得は二の次に考えないと、どこかで「雇用された方がマシ」という考えにぶち当たってしまいます。

 

同人活動は保障のない個人事業です。

 

結局儲かるのか大損なのか?

ここまで言えば、大半のサークルが、儲けなんかの為に活動しているのではないということが分かるのではないかと思います。

また、益金が出ているサークルでも、所得税を抑える為に、活動経費に認められる消費を行います。

 

757億円と言われている同人誌市場ですが、ほとんどのサークルが資材をなげうって投資しているのです。

その見返りが、自己肯定感であったり、居場所づくりであったり、自己実現欲求を満たすことであったりすることが、同人活動は趣味活動と呼ばれる所以です。

 

自己肯定感の低い人ほど利益を得ることに罪悪感を覚える傾向にあり、自己資産を投入してしまうようです。

また、自己実現欲求の強い人も、損得関係なく、自己の表現欲求を満たす為に投資します。

 

たまに「同人は全然儲からないのに!」って鼻息荒い学級会が開催されてしまうのは、それらのせいかもしれないですね。

実際に「作家はもっともっとその能力を貢献すべき!」「買い手を大事に扱え!」というお客様思考の買い手が、作家に直にアクセスしてしまうことが起きていることも、問題じゃないでしょうか?

 

作家も買い手も、そのどちらもが、ジャンル貢献の投資を行っているんだという考えであれば、このようないざこざは起こらないかもしれません。

 

結論:儲けの為に活動するのは難しい

ただし、「この作品が好きだから」「どうしても表現したくてたまらないから」「創作業界に貢献したいから」こういった理念の元で活動した続けた結果として、プラスの収入を得るということもあるかもしれません。

 

そこに他人が何かしらの文句をつけるのは、野暮ってモンですよね。

 

 

少しだらーっと話しすぎました!

次回からはもう少しピシッと分かりやすく簡潔にまとめたく思いますので、またお付き合いください!

 

創作を頑張る全ての人に光明が得られることを願って綴ります!